著者初の映画関連の書籍となりますが、

「是枝裕和とペ・ドゥナの奇跡～ふたりの出逢いを映画『空気人形』から振り返る」が11月16日、㈱天夢人より全国の書店、オンライン書店で発売開始されました。

今年6月、第75回カンヌ国際映画祭で2冠に輝いた『ベイビー・ブローカー』で13年ぶりに

女優ペ・ドゥナを起用した是枝監督。2人の出逢いとなった邦画の名作『空気人形』を軸に、

是枝監督、ペ・ドゥナさん、制作関係者10名の皆さんの単独インタビューを主体にした

2人の信頼の絆を描いた一冊です。

トンネルの花田がなぜ？

きっかけは、13年前、土曜朝のテレビの映画紹介で『空気人形』のトレイラーを見て、

初めてペ・ドゥナさんという女優を知りました。

『空気人形』を2回観て、是枝監督とARATAさん（現・井浦新さん）のティーチインを聴き、

是枝監督の「どれも全部いい！」のおすすめに従って、

それからペ・ドゥナさんのほぼ全作品を観ました。

その真摯な努力で、今ではハリウッドで活躍される女優に成長されたペ・ドゥナさん。

１ファンである私が、この本を書かせていただけたのは、

ある方を介して、是枝監督から「どうぞ書いてください」と光栄なお言葉を頂いたことからです。

それから約2年。とても多くの方々に助けられて、今回の出版につながりました。

この場を借りて、心から御礼を申し上げます。

映画『空気人形』は、生命とは？を観る人それぞれに考えさせるような、

是枝作品では異色の作品とも言えます。

そして、戦後奇跡的に残った東京都中央区の湊エリアの懐かしい風景も映画の中で見られます。

しかしその景色は、その後の再開発で今では見ることはできません。

熱意にあふれた当時の制作関係者の方々のインタビューからも、

作品への思いがひしひしと伝わってきます。

ペ・ドゥナさんという女優の素晴らしさについても。

そして、当時のオフショットなどもカラーで掲載しています。

ぜひお読みいただきたい一冊です、よろしくお願いします。

是枝裕和とペ・ドゥナの奇跡

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