岩畳の虎岩。賢治は実家の質屋にあった博多織を連想してこの地で歌も詠んだとされます。
秩父鉄道野上駅前にある歌碑、旅の最終日に賢治は大好きなこの地との別れを惜しんで歌に残しました。
賢治が宿泊したと言われる梅乃屋旅館は今も面影があります。
長瀞・養浩亭オリジナルのランチ「青もみじの膳」(写真の他珍しいどんぐりを使用した冷麺も)。
この旅館は渋沢栄一氏が「浩然の気を養う」と命名し、
大正期には敷地内に鉱物植物標本陳列所(自然の博物館の前身)もありました。
梅雨の晴れ間、長瀞に綺麗な花が咲いていました。
6月29日(土)「宮沢賢治の足跡をめぐるツアー」に参加しました。
昨年から開催されている北武蔵トラベル(一般社団法人長瀞町観光協会)の主催によるツアーで、長瀞町で観光アドバイザーを務めさせて頂いているご縁もあり、
今回も貸切バスに同乗しました。
ツアーは、長瀞町文化財保護審議員を務める村田嘉行さんの案内で進められ、
村田さんがこの日のためにオリジナルで作成されたカラーの案内書は、
まさに賢治の足跡を辿る貴重なガイドブック!
その内容も、そして村田さんの親切でわかりやすい説明も、
本当に素晴らしかったです。
私は初めて知ったのですが、賢治は子どものころから机の中に石をいっぱい集める、
今でいう”石マニア”で、大正前半、盛岡高等農林学校(現在の岩手大学)2年生の時に、
地質巡検で1週間以上、長瀞・秩父で調査をしています。
そんな賢治も目にした長瀞の地質は、
村田さんの説明を聞くと、確かにここにしかないもので、
賢治も大いに感嘆しつつ、長瀞などの風景を詠んだ素晴らしい歌も多数残しています。
埼玉県立自然の博物館では学芸員の方のご説明もあり、
賢治も採集したという多種にわたる石を観察できました。
最後には、ご自身も石に詳しい村田さんから参加者全員に石墨片岩などをプレゼント!長瀞の岩畳に代表される地層や賢治の熱い思いを感じた一日でした。
村田さん、添乗員の河田さん、事務局の皆さんありがとうございました!
#長瀞町観光協会