日本最古の鉄道建築物「ランプ小屋」では煉瓦の刻印も見られます。
広大な貨物ヤードが夢の跡のような廃線跡。
線路を歩くのはバラストもあった意外に難しいので、枕木や排水溝の上を歩きます。
ポイントの方向を転換する転轍機を動かす体験、これは貴重!
右側に運行当時の入れ替え用小型機関車も見えます。
3月31日(日)、敦賀港(つるがみなと)線の廃線ウォークが、
「花換まつり」のイベントの一環して開催され、
「旧北陸線トンネル群特別アドバイザー」を務めているご縁からお声掛けを頂き、
午前、午後の2回、県外からご参加の方も含めてご案内しました。
(主催:敦賀観光協会)
旧敦賀港線は、日本で3番目に開通した歴史ある鉄道路線の一部で、
敦賀から航路でウラジオストクを経てヨーロッパまで結んだ欧亜国際連絡列車や、
リトアニアの領事代理・杉原千畝氏により発給された
「命のビザ」と呼ばれた査証により、
ここ敦賀に入ったユダヤ系難民のストーリーは映画にもなり、
その後彼らはこの線路を東京方面へと移動しました。
すでに鉄道は廃止されましたが、現在もJR貨物のコンテナ取扱が行われており、
廃線跡に入れるチャンスは大変貴重です。
荷物を満載した貨物が行き交った往時を想起させるポイントの転轍機や、
最近まで活躍した小型の入れ替え専用の機関車など、
鉄道ファンでなくとも心を揺り動かされる遺構がところどころにあり、
それを見つけるのも楽しかったです。
ご参加いただいた皆様、そして、
JR貨物ならびに敦賀観光協会の皆様、ありがとうございました。
#敦賀港線